ホテル運営事業は、水際対策の規制緩和が本格化した昨年10月を境に劇的に好転しました。国内需要に加えてインバウンド需要が稼働率を引き上げ、客室単価も上昇したことから通期黒字を達成。インバウンド市場の活況は4月・5月の端境期を迎えても続いていますので、完全に回復したと言えるでしょう。
アセットマメジメント事業と不動産事業においては、REITの上場延期に伴い「ギャリア・二条城 京都」の不動産信託受益権をブリッジファンドへ譲渡。また、開発フェーズに入った「シックスセンシズ 箱根 強羅」のリキャップ(SPC間売買)を実行しました。
プロジェクトのパイプラインにおいては、「三重県伊勢志摩ホテル開発プロジェクト」がスタートし、現在13本のパイプラインとなりました。ファンド事業としてのAUM積み上げはできなかったものの、開発型のリキャップを行い、今期以降の準備に力を注ぎました。
将来的に一層の高まりが期待できるホテルアセットの不動産市況に鑑み、期初に計画していた案件実行を温存したことから、業務に伴う利益(営業利益・経常利益)が未達となった点については真摯に受け止めています。
一方、当期純利益ベースでは過去最高益を更新いたしましたので、今期以降も株主の皆様には、ぜひ当社の飛躍に期待をしていただければ幸いです。